約400年の歴史のある静岡市葵区の曹洞宗東泉寺について

東泉寺について

曹洞宗について

曹洞宗は今から七百五十年ほど前に高祖・道元禅師(どうげんぜんじ)さまが我が国に開創され、
四代目の太祖・瑩山禅師(けいざんぜんじ)さまが盛んにされました。
このお二方は宗門の父母にも当たるお方ですから両祖大師と申し上げます。

御本尊 十一面観世音菩薩(ジュウイチメンカンゼオンボサツ)

東泉寺の本尊には、「十一面観世音菩薩さま」が祀られております。

苦しんでいる人をすぐに見つける為、頭の上に11の顔があります。
全方向を見守っており、それぞれの顔は人々をなだめ、怒り、励ますといわれてます。
十種勝利と四種果報という、現世の利益と死後の成仏など、様々なご利益があります。
六観音の一つに数えられ、修羅道に迷う人々を救うとされてます。

十一面観世音菩薩

梅花観音(バイカカンノン)

梅花発祥の久住山洞慶院において、永平寺77世故丹羽廉芳禅師によって、
昭和60年に開眼されました。

故禅師猊下より”梅花観音様は大慈大悲の妙智力をもって、帰依する人々を、
梅花流をひいては人類全体をご守護下さる”と尊いご垂示を戴きました。

翌昭和61年9月に奉賛会が、平成5年に霊場会が発足しました。
梅花観音礼所、第7番です。

梅花観音(バイカカンノン)

馬頭観音(バトウカンノン)

観音さまの多くが女性的で穏やかな表情ですが、馬頭観音さまは、
怒り憤怒の形相で表され、馬頭明王と呼ばれることもあります。
六観音の一尊で、畜生道に迷う人々を救済します。

家畜の安全や健康、旅行の安全を祈られ、道端に石の馬頭観音像が置かれたりもしました。
昔の馬は武家や農民の生活の一部であり、馬を供養する仏としても信仰されました。

馬頭観音(バトウカンノン)

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

正式には、文殊師利菩薩(もんじゅしりぼさつ)といい、
「三人よれば文殊の知恵」ということわざのように、
知恵を司る仏さまとして学業向上や合格祈願に有名です。

物事のあり方を正しく見極める力や判断力を意味する「智慧」を司っています。
釈迦如来の左脇侍として普賢菩薩と共に「釈迦三尊像」の脇侍をつとめます。
独尊で祀られることもあります。

うさぎ年の人々の守護本尊です。
うさぎ年生まれの開運、厄除け、祈願成就を助けるといわれています。

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)

弘法大師の霊場 藁科第五番

平安 時代初期の僧で真言宗の開祖です。
延喜21年(921年)醍醐天皇により弘法大師の諡号が贈られました。
悟りの世界は、衆生である実践者の心の中にあり、自らの心を見詰め、
磨くことで法身大日如来の世界に到達できると説いています。

留学僧として渡唐

・青竜寺の恵果和尚より真言密教の秘法を受ける
・高野山に金剛峰寺を建立
・東寺を真言密教の道場とし、大僧都に進み、綜芸種智院を創立

弘法大師の霊場 藁科第五番

静岡市葵区の地域情報

東泉寺がある静岡市葵区は聖一国師(ショウイチコクシ)さま生誕の地

聖一国師(ショウイチコクシ)

鎌倉時代の高僧で東福寺(京都)を開山。
現在の静岡市葵区栃沢に生まれ、宋(中国)に留学した際、
持ち帰ったお茶の種を静岡市葵区足久保に蒔いたと伝えられ、静岡茶の祖とされる。
鎌倉時代の高僧で東福寺(京都)を開山。

藁科川(わらしながわ)

安倍川の支流で、鮎釣りでおなじみの川。
鮎釣りは6月1日に解禁され、晩秋まで楽しめます。
藁科川の鮎は形も美しく、香りも上々です。

藁科川上流の山間には湯ノ島温泉(ゆのしまおんせん)があります。
緑豊かな市営の日帰り温泉浴場。ナトリウム炭酸水素塩温泉で、
神経痛、慢性消化器病冷え性、皮膚病などに効くと言われています。

同じく、藁科川上流の大間地区には福養の滝があります。
高さ135m、幅3.3mの白い布をかけたような美しい滝。
七ツ峰(標高1,535m)から流れる滝は2段に分かれていて、上部を雄滝、下部を雌滝と呼びます。
水は滑るように流れ、岩を洗っています。